2008年 03月 23日 ( 1 )
carte
c0149767_0152094.jpg小津監督の『青春の夢いまいづこ』(1932, N&B, 85min、サイレント)を見る。悲しみや高ぶる感情をオブジェクトの中にしまい込む。それはコーヒーカップや風に揺れる二本の大木だったりする。モノは何も言わないが、人物からパンッと画面が切り替わると、あたかもそのカップが大きな感情を背負い込んだ風に見える。顔でではなく、手元や足の動きである感情を表すことも多い。小津作品の中では、不自然な手の動きや仕草をよく見かける。頭をぼりぼり掻いたり、髪を整えたり、子供が泣く時は両手を目のところに持ってきて、あ〜んと泣いたり。それが何とも言えない喜劇的な雰囲気をだしている。一つ一つの仕草に込められた微妙な感情のゆらめき。
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by shinichitakeda | 2008-03-23 00:15