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2008年 03月 04日 ( 1 )
chandelle
c0149767_87119.jpg朝からしとしと雨。石畳の樹脂で固めた型をはずす。二つのパーツがぴったりくっついていて、なかなかとれない。鉄のへらとハンマーをつかって、こんこんやりながらめりめりはがす。ようやく片方は外れたけど、石の表面が黒くなっていた。これが型にもついていて、きれいにしなくてはいけない。多分アスファルトが石本体に付いていて、それが樹脂か固まる時に発生する熱で溶けてしまったんだと思う。

インドの監督Satyajit Ray>の『Jalsaghar (The music room)』(1958,白黒,100min)を見る。音楽を愛するお金持ちRoyは、自分の屋敷のサロンで音楽会を開くのを喜びとしていた。それがだんだんお金がなくなり、船で旅行に出ていた愛する子供、妻を嵐で失い、生きる希望を失う。4年後、ふいに、閉めていた音楽サロンの扉を開け放ち、なけなしのお金で昔のように音楽家、ダンサーを呼ぶ。最後のソワレはシャンデリアのろうそくの火とともにパチンと消える。召使い『ろうそくの火は消えましたが、朝日が昇っておりますぞ』とカーテンを開ける。馬がいななく。Royは馬にまたがり、朝日に向かうがごとく、大地を駆け巡る。目の前に、砂に半分埋まった黒い船。落馬。暗闇でシャンデリアが揺れる。
面白いのは、何かが起きる前に、音や音楽が先行して知らせていること。工事の音、車がやって来る音、西欧の音楽、雷の音、いななく馬、シャンデリアを揺らす音。シタールの音色がとてもきれいだった。
by shinichitakeda | 2008-03-04 07:50